地車紹介増刊号1

地車紹介増刊号

2018年夏休み企画

地車紹介増刊号

 7月中には大阪市内や中河内などの各地で夏祭りが行われましたが、その時の撮影した地車の画像がリアルタイムで載せ切れませんでしたので、夏休み企画として、地車紹介の増刊号を掲載致します(^o^)

 

 さらに過去の画像もプラスα。画像枚数と文字数が制限されてしまうTwitter版のデラックスバージョンでお届けします。

 

 その6以降はこの夏撮影したもの以外を選定して紹介。夏休みの特別企画をどうぞお楽しみ下さい。
※地車制作年などの情報は山車・だんじり悉皆調査様のHPに記載の情報を引用させて頂いています。

 

その10

堺市鳳連合長承寺地車












 

長承寺(ちょうしょうじ):鳳南町
平成26年新調 5月6日入魂式
大工:泉谷工務店
彫刻:木彫前田工房

 

 彫り物は先代から受け継いだ「太平記」や、長承寺の住職が雷を捕まえて井戸に押し込めた「雷井戸の伝説」など、先代からの継承と長承寺の伝説を取り入れている。

 

 先代地車は明治36年に岸和田市五軒屋町で新調され菊水だんじりと呼ばれた銘地車。

 

 昭和44年に岸和田市の河合町から購入するが、現地車の新調に伴い堺市美福連合大森へ売却された。

 

 先代大鳥同様に地車本体に枠と呼ばれる肩背棒のようなものが取り付けられていた。

 

その9

大東市南郷地区御領地車













 

御領(ごりょう)
平成28年新調 8月7日入魂式
大工:大下工務店  彫刻:辰美工芸
北河内型地車

 

 御領地区では166年ぶりの新調で、北河内型地車の新調も近年では珍しく、昭和27年に製作された同市北條東之町以来64年ぶりの新調北河内型地車である。

 

 欄干下には御領地区に因んだ彫り物(稲刈り、田舟、おたすけ地蔵、キツネつき)が施されている。

 

 御領菅原神社と御領おかみ神社の2つの神社にお参りをする。

 

 平成28年にはだんじりin大阪城2016にゲストとして出場。
 平成30年から開催されている大東だんじりフェスティバルにも出場中。

 

 10月の祭礼時には南郷まつりにも参加。御領、西諸福、赤井、氷野、新田の地車が南郷ふれあい広場に集結する。

 

その8

守口市南寺方地車















 

南寺方(南寺方御蔵会)
平成28年新調 10月22日入魂式
大工:泉谷工務店 彫刻:木彫山本

 

 おそらく大阪府内でもナンバーワンとも言えよう豪華な上地車で、細かな彫り物がギッシリと詰まり、随所に拘りと工夫が見受けられる、今までに見たことの無いような迫力満点の地車。

 

 毛並みを表現されたような正面獅噛みは気迫に溢れ、その下の懸魚も梅の枝と花を見事に表現。屋根周り一つをとっても拘りが多く文章では表現しきれないほど。

 

 車板、三枚板の題材は難波大合戦。勾欄は桃太郎、金太郎、竹取物語などの昔話しが題材になっていたり、虹梁には地元名物の提灯踊りの彫り物が施されている。

 

 平成28年11月6日、だんじりin大阪城2016に出場。先代地車である門真市下馬伏と早くも共演を果たす。
 平成29年5月28日、ゆかりのある大阪天満宮に宮入。

 

 先代地車は鶴見中之町で新調された地車で、今でも鶴見地車保存会とは交流が続いている。平成20年に鶴見東之町地車が守口市へ乗り入れしたのを皮切りに幾度か合同で曳行されている。

 

その7

生野区中川地車









 

中川(中川正進会)
昭和26年制作
大工:伊川重松
彫刻:松田正幸、金光南陽

 

 平成10年に大下工務店にて大修理。彫師は木下彫刻工芸。
 平成21年に大下工務店にて大修理。彫師は木下彫刻工芸。

 

 2度の大修理によって昭和26年製作時の彫り物は全て入れ替えられる。
 よって平成21年の大修理を新調という見方もある。7月5日入魂式。

 

 大阪市内で1、2を争うほどの彫り物が見事な地車。彫り物が細かく、特に三枚板の迫力には驚かされる。
 三枚板正面は4層になっており、所狭しと一の谷の合戦が見事に描かれている。

 

その6

奈良県葛城市長尾地車








 

製作年不詳
大工は不詳、彫師は小松一門?

 

 大正末期から昭和初期辺りに南河内方面から購入。牛に牽引させ竹内街道を数日がかりで移送。
平成20年に植山工務店にて修復。

 

 地車の中でも珍しい形状の社殿型(社殿様)地車で、屋根部分が神社の構造物のような形をしている。

 

 社殿型地車は豊能郡能勢町の野間や箕面市上止々呂美などにも存在するが少し形が違うようだ。

 

 高欄の前の張り出しが大きく、腰回り部分は俄(にわか)を演じる為の石川型に近い。

 

 夏祭りは囃子のみ、秋祭りでは同じく葛城市の當麻、勝根、竹内、太田とともにパレードも行われるが、曳き唄を披露する他地区とは違い、篠笛も使用した独特な囃子が特徴的である。

 

その5

東大阪市楠根地区川俣地車














 

製作年不詳
大工:不詳  彫刻:彫清一門
明治初期に守口市八番が天王寺方面より購入。

 

 八番の新調に伴い、平成23年に昇魂式を行い河合工務店にて大修理後、川俣へ。
 修理総費用800万、川俣神社の鳥居をくぐるため30cm縮めている。
 平成25年台木新調。彫師は野原湛水。

 

 本年度の夏祭りにて太鼓新調のお披露目を行う。その時、稲田北と顔合わせを行った。

 

 平成25年度の稲田地区秋祭りの徳庵駅前パレード(昼の部)に参加。稲田地区5台と鶴見区今津、川俣での7台のパレードとなったが、近年は参加していない。

 

 また、平成25年度には東大阪市民ふれあい祭りにも参加。ふれあい祭りでは珍しく、足代、岩田、川俣の3台参加となった。

 

その4

西淀川区姫島(大)地車











 

明治20年以前に制作
大工:住吉大佐11代目川崎仙之助
彫刻:彫又一門

 

 住吉区の安立町にて新調され平成11年に堺市津久野連合神野町から購入する。

 

 姫島には大、中、小の3台の地車があり、この地車が最も大きい。

 

 板高欄出人形住吉型で柱前部や高欄部分にも彫り物が満載である。

 

 同じく西淀川区の野里地域では地車同士を向かい合わせ前後にダッシュする「追い合い」が名物だが、こちらの姫島でも行われている。

 

 平成27年10月18日には地車の購入元である堺市津久野連合の神野町に里帰りし、神野町の現地車とともに合同祭を行った。

 

その3

南河内郡太子町後屋町地車










 

後屋町(ごやちょう)
江戸末期制作
 大工は不詳、彫師は彫又の説がある。
 平成21年に大下工務店にて修復。

 

船型地車
 大阪府下に3台しか存在しない船型地車の1台。3台中、2台が太子町に残っている。

 

 青をシンボルカラーとし、紙吹雪や法被、提灯も青色に照らすことが出来る。
 船型地車での横シャクリ(横ゆらし)は通常行わないが、本年度祭礼にて、この後屋町が試みている。

 

その2

南河内郡太子町東條地車









 

東條(ひがんじょう、ひがんじょ)
天明7年(1787)制作
大工:不詳
彫刻:佐武宗七

 

 同地区永田の初代地車で盆踊りの櫓と交換。
 平成27年に大下工務店にて大修理。この修理時に制作年と彫師の名前を示した墨書きが見つかる。

 

 大阪府最古の地車と思われ、現在曳かれている地車の中でも最も古いものと思われる。
 船型地車でからくりにて大屋根を上げ下げすることが出来る。

 

 船尾には「磯長丸」と記されている。
 磯長=「しなが」は太子町の一部のかつての地名で、宮入する科長神社も同じく「しながじんじゃ」と読む。

 

 以前はピンクをシンボルカラーとし、桃色の紙吹雪やクラッカーを使用していたが、近年はピンクを強調する傾向が弱くなっている。

 

その1

八尾市郡川地車













 

明治30年制作
大工:住吉大佐12代目 川崎吉宗
彫刻:9代目小松源助、赤胴芳松
平成14年に吉為工務店にて修復。
住吉型地車で三枚板式。
 特に屋根周りの、懸魚、車板、虹梁部分の彫り物が細かく、車板の「青龍」や虹梁の「素盞嗚尊 八岐大蛇退治」など迫力満点。
 地車の他に布団太鼓も所有。


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